真心ブラザーズ『Do Sing Tour with MB'S』@中野サンプラザ
2015年2月21日(土)。
真心ブラザーズ『Do Sing Tour with MB'S』に行ってきました。
場所はMB'Sといえばおなじみ、中野サンプラザ。
桜井さんによると、2005年(活動再開の年ですね)から毎年、MB'Sで中野サンプラザ公演を続けていることが判明したとのこと。
同じバンドで、毎年欠かさず10年ってスゴイ!
こういう恒例行事があるのは、ファンにとっても本当にうれしい!!
新しいアルバム『Do Sing』のリリースツアーとはいえ、この日はまさに“MB'S祭り”!!
楽しかった!!!
開演
18時ちょっとすぎに開演。
舞台上はなーんにもセットが作られていなかったけど、1曲目とともに、おなじみ「MB」ロゴマークの電飾看板がするすると降りてきた!
しかも、MB'S全員登場の時だけ出てくる仕様。
セットリスト
- 胸を張れ
- 空にまいあがれ
- 朝が来た!
- Is This Love(Bob Marley)
- splash
- あいだにダイア
- 消えない絵 (ここから真心、ビバ、一郎、ようこ、ヤマグチ)
- 君がそばにいるだけで
- この愛は始まってもいない
- 花のランランパワー(ここから真心、ビバ、一郎、ヤマグチ)
- きいてる奴らがバカだから
- 高い空
- おぼろげな春(真心、一郎、ヤマグチ ※桜井バイオリン)
- あいつが夢所からやってくる(ここから全員 ※桜井バイオリン )
- I'M SO GREAT!
- ENDLESS SUMMER NUDE
- 拝啓、ジョン・レノン
- Song of You
EC
- スピード(真心、ビバ、一郎)
- RELAX〜OPEN〜ENJOY
EC2
- ふりかけ(真心)
桜井さん、また髪が短くなってません?
さらさらストレート風で、更に若返ってかわいくなっちゃってるような……。
真心2人はジャケット着用(どちらも見覚えあり)。
YO-KINGさんのギンガムチェックのシャツは、着替えてみたら鍵盤ヤマグチくんと“おそろ”だったらしい。。
まずは立て続けに4曲。
久しぶりのMB'Sを、大きなホールで聴ける喜び!
朝が来た!はレゲエバージョン!
あったかいお日様が降り注ぐみたいなゆったりしたレゲエ、MB'Sがやると幸福度上がる気がします。
レゲエつながりで、ボブ・マーリー!
10周年ライブでやってたこの曲、久しぶりに聴けて嬉しい。
あの時はYO-KINGさん、手ぶらで歌ってたけど、今回はギターを弾きながら。
豪華なレゲエが、天井が高くて大きなホールに響き渡り、気持ち良かったー。
MC通常営業
MCはYO-KINGさんの「カッコ良くてスミマセン!」からスタート。
この日は「桜井褒め殺しDAY」。
■桜井さんの顔がいい。
皆さんからいただいたお金で、2人ともちょっとずつ顔を直しているからここまでカッコよくなったから、好循環ができてるよねー、とのこと。
■桜井さんはこう見えて英語ペラペラ。
楽屋ではようこさんと2人で英会話……っていう嘘(だよね?桜井さん肯定しちゃうからどこまでホントなんだか。。)から、94年アメリカ(ロンドンとも言ってた気がする……どっち!?)でのレコーディング話へ。
桜井さんは、YO-KINGさんがレストランで「すみませーん!」って思いっきり日本語で言っているのを耳にし「肝が太いわ~」と思ったそうです。
レコーディング中は英語分からなくても、それなりに通じていた、と主張するキング。
エンジニアさんに「more fat」「more warm」ってめっちゃ言ってたらしい。
「もっと音を太く」「もっと温かみのある音で」ってことだと思うけど、、、。
「おそらく“more warm”と言われて、エアコンの温度を上げたに違いない」という桜井さんの説に大いにうなずいてしまった(笑)。
「レコーディング用語で頭からもう一度全部歌ってという意味の“つるりんぐ”って、英語でどう言えばいいか分からないよねー」とおっしゃっていましたが、キング、それ以前の問題が山積みのような?(笑)
■桜井さんは器がデカイ
YO-KINGさんによると、普段は常識人であっても、ステージでどこまで振りきれるかの振り幅の大きさがロックには大事で、その振り幅がアーティストの器の大きさ。
そういう意味で「桜井さんは器がデカイ」そうです。
納得~(笑)。
ただ、「俺もSって訳じゃないのに、桜井さんと一緒にいるとそういう役割になってしまって、ガンガンつっこんだりするけれど、たまに地雷を踏んで、人殺しの目で睨まれることがある」らしい。
「ドMだと思っていたけど、違った!桜井さんは……狂気!」
たまに怖くてライブ中でも帰りたくなるそうです。。。
……という感じで、MCは通常営業でした(笑)。
そういえば、曲が終わってのMCでいきなり「うんうん、分かるよ」と言いだし、みんなをポカンとさせたYO-KINGさん。
「やはり肯定から入らないと!」ということらしい。
最近の私は、暇な時に「愛されるための○○」とか「幸せを引き寄せる○○」とかいうタイプの本を立ち読みするのが趣味なのですが、そういう本にはYO-KINGさんが常に言ってるようなことが書かれていて、ビックリすることが多いんです。
例えば、機嫌を良くしている、自分は幸せだと自覚する、後悔しない、などなど。
健康オタクのYO-KINGさんは「いつか健康本を出す」と宣言していたけど、そういう女子(笑)向けの本も書いたら売れるかもよ?などと思いました。
89年デビューの真心。
25周年イヤーが終わり、26年目の今年。
「世間のバブルが弾けてもまだレコード業界のバブルは続いてて、2000年頃がいちばん景気が良くて……10年くらい良い思いをさせてもらったよねー」と言いだすYO-KINGさん。
「なぜ今そんな生々しい話を?」と驚く桜井さん。
そんなやり取りをしていたら、客席から子どもの泣き声が……。
「あー泣いちゃった。オチもなかったからちょうど良かったよ。次からはココ、って時に合図するから!」なんてYO-KINGさんは言ってました。
中野サンプラザだと子どもを連れてくる人が結構多いんですよねー。
「そろそろウチのライブも、授乳室が必要?」という桜井さんに、まさかのド下ネタで返すYO-KING先生。。
「“あのライブの時にできた子よ~”って良くない?」と食い下がるも、ドラムセットの台に座りこむキング……。
私の後ろにいた人が「それいい!」って言ってたけど……いやいや、よく考えてごらんよ?と言いたいです(笑)。
アルバム『Do Sing』から
「いやー、アルバムが売れちゃって売れちゃって!4,000万枚!……俺、“たくさん=4,000万”って表現しがちだね」と言うYO-KINGさん。
このアルバム、何度聴いても飽きないんですよね。
全編ほぼLow Down Roulettesで録音。
1曲1曲の深みとか渋みとか味とかコクとか、聴けば聴くほどしみだしてきます。
名盤です。
あいだにダイアは子ども番組(おはスタ)の主題歌なので、子どもたちが結構反応してくるそうです。
「桜井さん、石投げられたりしてるんじゃないのー?(笑)でもホント、地域密着でえらいよねー。町内会長とかやってたじゃん。」とYO-KINGさん。
「いやいや、町内会長ではなく、防災班長を2004年1年間!おかげさまで災害もなく、無事務めあげました!」と桜井さん。
良いです!ハンチョウ、という響きも込みで、良いです!!
やっぱり消えない絵、好きだなぁ。
スケールの大きな曲が、天井の高いホール会場に映える。
空にまいあがれとか、高い空とか、思わず上を見上げたくなる曲が多かったのも嬉しい。
YO-KINGさんの歌声が空間いっぱいに反響して、声が全身に降り注いでくるようで、気持ち良かったです。
YO-KINGさんの歌を存分に味わう2曲
素晴らしいYO-KINGさんの歌声を存分に味わうコーナー。
君がそばにいるだけでは、生の声のあたたかさにクラクラした。
昨年11月のマゴソニから参加しているヤマグチくん。
哀愁あるオルガンがカッコ良かったなぁ。
敬文(ユキノリ)とは絶対読めない!と、2人は「けいぶん」と呼んでました。
彼はリハの時も(デジタルではなく)本物のオルガン持参なので、毎回ちょっとした引っ越しのような状態になってるそうです。
「そこがえらいよね。良いです!」と褒めたたえる桜井さん。
ついでに、ステージ上にいた他の2人も紹介(笑)。
一郎くん、目が飛び出すギャグは、いつまでやるんでしょうか?(笑)
ビバさん、紹介される瞬間に、マイ水筒でビバ汁補給……。
本日はドクダミだそうです。
ツアー中に「豚汁入ってたりしてー?」とキングが冗談を言ったら、次の公演で本当に豚汁を入れてきてステージ上で飲んでいたにもかかわらず、誰にも気付かれなかったらしい。。
そんな話、他にも知ってるー!(桜井ふんどし事件)
この愛は始まってもいないは、照明が印象的でした。
スクリーンの背景に、緑と紫のライト。
YO-KINGさんに降り注ぐ、白い光の束。
夕暮れっぽくもあり、まだ寒さも残る3月くらいの春の感じもあり。
splashを始め、この日のキングは歌詞間違うわ、口ごもるわ、結構ズタボロ。。
けどもう、こういう歌を聴いちゃったら、そんなことは些細なことに感じてしまうんですよ。
ようこさんがこの歌を歌うと、コーラスというよりデュエットに聴こえます。
ステキだったなぁ。
懐かしい曲シリーズ
花のランランパワーは、素晴らしきこの世界⇒スピード、という流れの起点となる曲だそうです。
桜井さんによると、それまでは、24歳にして老後の曲が立て続けに入っているアルバムを作ったりしてて、「この人大丈夫かな?」って感じだったから、ずいぶん明るく吹っ切れた曲を作ってきたなー、と思ったそうです。
良かったよ、老後の曲で終わらなくて(^^;
この曲はアニメ「コボちゃん」のテーマ曲で、昔はこの曲しかカラオケに入ってない時代もあったなぁ(遠い目)。
新アルバムでも「ぐんぐんぐんぐん」とか「パッパッパー」とか、サビに印象的だけど意味のない言葉が使われているけれど、こういう歌詞のルーツも、実はこの曲だったりして?なんて思ったりしました。
更に懐かしいきいてる奴らがバカだから。
ロックだなー!これを勝ち抜きフォーク合戦でやってたのも無謀よねぇ。
YO-KINGさんと桜井さん2人が前に出てきて、ギターの応酬!
目を合わせて嬉しそうに弾いてるのが、かわいかったです。
おぼろげな春は、ドラムレスの4人編成で。
しかも桜井さん、バイオリンだ!!
ステージに置いてあるのを見つけて、一体どこでぶち込んでくるのかと思ったら!
あれ?前より上手くなってる気がする!!
ネタ感が薄れて、普通に聴けてしまった。。
MB'Sが全員戻ってきても、バイオリンを持ち続ける桜井さん……。
「今年の目標は、バイオリンの上達!ソロライブではバイオリン1本で皆さんを歌い踊らせたい。」と。
TVドラマ『大草原の小さな家』の、インガルス家のお父さんが憧れだそうです。
ソロライブでもきっとバイオリンを弾くのであろう、あいつが夢所からやってくる。
この流れで聴くと、みんなでフォークダンスを踊る風景が目に浮かぶわ~。
ふと目線を後ろに向けると、首藤さんと上石さんがフォークダンス風ダンスをしておりました!
秀俊、踊らせてるよ~!!
I'M SO GREAT!
ここからは怒涛の盛り上がり!!
MB'Sバージョンは豪華過ぎて笑っちゃうくらいのI'M SO GREAT!。
YO-KINGさんが自分の頭をなでてたのがかわいかったな。
お客さんもメンバーも、みんなが「GO!GO!」って手を振り上げ、「アイムソーグレイト!」って何度も何度も歌うことで、確実に空気が熱くなる!!
意外とこういうの、なかった気がするんだよね。
単純な言葉の繰り返しで、どんどんその言葉の強度が増していく。
どか~ん以来の発明なんじゃないかと思う。
そして「何度この曲に助けられたことか!」という意味では、RELAX~以来の発明でもあると思います。
ENDLESS SUMMER NUDEの本物感。
ホーンズが指揮してくれる、手の振りの安心感。
拝啓、ジョン・レノンの、ようこさんがいてくれる安心感。
新しいアルバムの曲もMB'S色に染まって新鮮で豪華でカッコ良かったけど、「いつもの!」っていう安心感も“祭り”には必要ですよね。
しかもマンネリ化することもなく、毎回毎回フレッシュなんですよ。
最高です!!
本編最後はSong of You。
久しぶりに聴いたなー。
これはやっぱりMB'Sだよね!
メンバーがバーベキューしてるMVも思いだしますね。
桜井さんによる(自発的な)英語の曲フリも、最後のほうのカタカナ感含め良い感じです。
キングさん、自分が歌うところで客席にマイク向けちゃったら、無音になりますよ?(笑)
わーいわーい歌って!わーいわーい踊って!!
MB'Sここにあり!!
幸せだー!!!
アンコール
YO-KINGさん、めがねイラストのTシャツの上に、あえての革ジャン!!
アンコールでまさかの厚着!!
今年は名盤『KING OF ROCK』発売20周年ということで、完全再現ライブが行われることに!
東京はちょうど発売日(5/1)なんだな!
楽しみしかない!!!
そんな訳で、『KING OF ROCK』からスピード。
どこまでも激しく、どこまでも軽やかに。
今日はずっと、ビバさんのドラムが激しくて!!
いつもよりスチャスチャいっぱいだった。
ビバさんが誰よりもロックだった気がする!!!ビバ汁効果!?
キングがピョンピョン跳ぶ!!
「完全再現ライブとなると、これが1曲目でしょー?」と肩で息をする桜井さんに「あなた若いね!」と言われるほどに、YO-KINGさん、元気でした(笑)。
革ジャン着ててもむしろ寒いって言ってたな……それは逆に病気です。。
MB'S全員登場。
最後は定番RELAX〜OPEN〜ENJOY。
この曲名物、長い鍵盤ソロ。
ヤマグチくん、トリッキーではないけど、ところどころ荒ぶる感じがあって。
バンドの中でガンガン個性がでるようになったら、いじられることを含め、もっとおもしろくなっていく気がしました。
いやーそれにしても!ビバさん、ひどかった!!
「鍵盤ソロが終わるよ~」と目配せしてるのに、よそ見してて気づかない、って。。
もしや先輩からの洗礼ですか!?(笑)
打ち上げではみんなから責められたに違いない……。
ダブルアンコール
真心2人で、ふりかけ。
何気なく感じる弾き語り曲だけど、すごい名曲だと思うんです。
簡単な言葉と簡単なフレーズ。
日々の行動をただただ羅列していくだけなのに、なぜこんなにも元気になれるんだろう?
2番は桜井さん。
ギターを弾いたり。MB'Sやったり。ルーレッツやったり。バイオリン弾いたり。イロイロやったり。バイオリン弾いたり。いろいろやったり。
こういう歌詞はさすがだよね。
しかし、バイオリン弾いたり、いろいろやったり、を強調しすぎでは!?
ステージ上でのネタのことを指している気がしてならない!!!
とにかく、楽しかった!!!あっという間だったなぁ。
リリースツアーとはいえ、新しいアルバムの曲はあまり聴けなかったけど、予想外に懐かしい曲がたくさん聴けて嬉しかったです。
MB'Sで聴きたい曲をきっちりやってくれるところが、真心の良さだと思います。
分かってるよねぇ。
はー、しあわせ!!!
来年もまた、中野で逢いましょう。
そして、リリースツアーファイナル、Low Down Roulettesでのライブも楽しみすぎる!!
1月にあったタワレコのインストアライブで、Low Down Roulettesの無敵感を味わってしまったので、期待値MAXで臨みます!