マイ・ライフ

ライブに行った記録です。要約すれば「好きだー!大好きだー!!」「楽しかったー!!」となります。NONA REEVESや真心ブラザーズのライブに、よく行きます。

真心ブラザーズ『Do Sing Tour with Low Down Roulettes』@LIQUIDROOM

2015年2月27日(金)。

真心ブラザーズのアルバム『Do Sing』リリースツアー『Do Sing Tour with Low Down Roulettes』ファイナルに行ってきました。

場所はLIQUIDROOM

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アルバム『Do Sing』を引っさげ、レコーディングメンバーであるLow Down RoulettesYO-KING桜井秀俊伊藤大地、岡部晴彦)というバンドとして全国を回ってきたツアーの最終日。

先日の中野サンプラザは、MB'Sとの番外編(祭り、もしくは恒例の新年会)だったので、今回のツアーの本筋はこちらです。

1月8日の渋谷タワレコでのインストアで感じたルーレッツの「無敵」感が、全国を回ってどんなことになっているのか?

期待値MAXで(会社を早退して)会場へ。

 

開演前のBGMは、先日の中野と同じだった気がします。

キリンジホライゾン! ホライゾン!で同一認定。)

シティ・ポップ詰め合わせな感じが、桜井さんセレクションっぽいな。

平日の夜、さすがに集まりは悪かったけど、開演間近になるとフロアは後ろまでいっぱいに。

 

19時過ぎに開演。

桜井さん、グッズTシャツの上に、袖を通さずジャケットを羽織って登場。

冷え症のOLか!?

最後にYO-KINGさん登場。

ボーダーTに紺(黒?)のジャケット、デニムは結構珍しい気がする。

 

セットリスト

  1. サティスファクション
  2. すぐやれ 今やれ
  3. splash
  4. あいだにダイア
  5. Tower of Lover
  6. ヒナタのブルース
  7. あいつが夢所からやってくる
  8. 荒川土手
  9. I Threw It All Away(Bob Dylan
  10. 君がそばにいるだけで
  11. ひこうきぐも
  12. 流れ星
  13. 天才の歌(YO-KING新曲)
  14. いつかはクラウン(桜井新曲)
  15. All I want to say to you
  16. I'M SO GREAT!
  17. 突風
  18. ENDLESS SUMMER NUDE
  19. 拝啓、ジョン・レノン

 EN1

  1. STONE
  2. 消えない絵

EN2

  1. どか~ん
  2. AlbertaBob Dylan

 

意外な曲からスタート。

サティスファクション、聴きなれたMB'Sバージョンとは違い、隙間があってロックなアレンジ。

すぐやれ 今やれもカッコ良かったなー!!

フレッシュなんだけど前のめりにならないこの感じが、ルーレッツ。

聴いたことのない、新しい真心だ!

 

Do Sing

リリースツアーだけど、アルバムからの曲は意外と少なめ。

桜井さんが何度も「ルーレッツ、仕上がってる!」「打ち上げで美味い酒が飲める」と言ってたくらい、バンドとしてカッコ良かった!!

そして何より、とにかく楽しそう!!

splashの歌詞、YO-KINGさんには難しいのかな……間違えずに歌ってるのを聴いたことがないよ(笑)。

あいだにダイアの2番は、ガッツリ桜井ボーカル。

桜井さんボーカルからYO-KINGさんの「ぐんぐんぐん」のサビになるとき、かすかに声が被るのが好きです(笑)。

 

あいつが夢所からやってくるでは、YO-KINGさんの絶好調ぶりが存分に!

エレキギターで「ティルル、ティルル」というフレーズを弾いていたYO-KINGさん。

楽しくなっちゃって、そこも!?ってところまで弾いてはニヤニヤ。

「今日は(指が動かなくて)ダメかな、って思っても、そこをあえて弾くの。そうすると“小指のこーちゃん”が動いてくれるようになって」と、いうことだそうです。。

そう、本人が思いっきり宣言してたけど、YO-KINGさん本日舌好調!!(“舌”という漢字まで指定)

いつもよりもご機嫌×10くらい!?まぶしい!!

ちょっとでもウケルとしつこくやりすぎてしまう、というのは自覚しているようですが、やりすぎてお客さんが苦笑いしてても「ウケてる!」と突っ走ってしまうらしい。

そんなYO-KINGさん、この曲が大好きだそうで、京都往復の間じゅう聴いてたらしいですよー(棒)。

「そんなに好きなのに、なぜ歌詞を間違える!?最後だけ“やってきた”、になるんだよ!」と桜井さんに突っ込まれてましたけどね。

 

ルーレッツ最高!その1

荒川土手からは少ししっとり目の曲が続いたのですが、これがもう!!たまらん!!!

特にボブ・ディランカバーの I Threw It All Awayでは、大地くんのドラムに釘付け!

囁くように歌うキングに、控えめに寄り添うドラム。

どこまでも曲に溶け込んでいるのに、存在感がハンパナイのはなぜ?

カッコよすぎる!!

ひこうきぐもは、初めて聴いたスローバージョン。

途中からスピードアップ?と思いきや、最後までこのまま。

疾走感があるさわやかさがウリだと思ってたけど、ゆっくりになることで、やたらと歌詞が沁みますね。。

特に「生きて恥をかき 生きて涙を流す」ってところが。

君がそばにいるだけでひこうきぐも、そして流れ星の3曲で、溢れる吉田拓郎感。

思えばこのコーナー、思いっきりYO-KINGさんの好みだよね。

YO-KINGさんの歌を味わうのがメインかもしれないけれど、バンドとしての魅力があふれ出ちゃってました。

最高だった!!

 

天才と庶民派の新曲

アルバムリリースツアーなのに、2人とも新曲を!!

次のレコード作る気満々らしい。

ステキだ!!

 

まずはYO-KINGさんから。

京都で披露した時についたタイトルが天才の歌!!!

「天才が主人公の歌」ではなく、あくまで「天才が作った歌」だそうです。。

「京都ではアンコールを待つ間“天才!天才!”ってコールが巻き起こったんだよねぇ」と語るYO-KINGさんに、「嬉しかったんだねぇ」と桜井さん。

こ、これは、東京でも……と、誰もが思ったよね(笑)。

「歌詞はモニターの上でいい、って言ったけど、ごめん全然見えない……文字数多いから」と言って、ローディげるくんに譜面台を用意してもらうYO-KINGさん。

げるくん、すっかり「クマムシ」の人扱いになってました。。

「あったかいんだからぁ」を歌う真心。

「どこから裏声にすればいいんだろ?」と悩む真心。

上手く歌えない真心。

「今まで良い歌歌ってきたのに、まさかこれが上手く歌えないとは……」とショックを受けるYO-KINGさん。

……ホント、流行りものすきだよねぇ。そしてすぐに取り入れるよねぇ(笑)。

そんな(?)天才の歌YO-KINGさんの言葉詰め込み系のカッコいい曲だった!!

こういうの大好き!!

サビ前からサビへつなげてクッと音が上がっていく歌い方がツボでした(←細かい)。

 

一方の桜井さんは、いつかはクラウン

YO-KINGさん、「いつかはクラウン」が昭和のトヨタのキャッチコピーだと知らなかったらしい……意外!!

つられて「えぇ、パクリです!」と宣言しちゃダメでしょ、桜井さん。。

歌詞は「3列シートのファミリーカーだけど、業者じゃないよ出演者だよ」とか、「スタッフじゃないよ出演者だよ」とか、桜井さんらしいボヤキ節。

アルバムに1曲は入っててほしいよね、こういう曲。

「天才、に対して、なんだろ?」と言う桜井さんに、会場から飛んだ声が「庶民派!!」。

天才と庶民派!

ショックを受ける桜井さん。。

……だが、庶民の中にこそ宿る狂気を私たちは知っている(笑)。

 

ルーレッツ最高!その2

ここからは怒涛の盛り上がり!!

All I want to say to youでは、キングがピョンピョン跳ぶのに合わせて、ハルくんもピョンピョン!

I'M SO GREAT!の沸騰具合!!

会場じゅうが拳を突き上げて歌う!歌う!!歌う!!!

キングもサビは最初からフロアにマイクを向けてました。

ハルくんの「…オイ!…オイ!」っていう煽りに合わせて、フロアが揺れる!!

最高に熱い!!

 

続く突風は、大地くんドラムソロから。

「日本最高峰のドラマー!!」という紹介に、偽りなし!!

さっきとは真逆で、ロックで激しくてドカドカしてて、カッコよすぎる!

この振り幅なんなんだ!?

 

ENDLESS SUMMER NUDE、エンドレスがエンドレスであるためには、もはや楽器の数はどうでも良いんだね。。

ロックなアレンジの中に、キラキラした夏の景色が見えた!

あと、サビの腕振りは左から、というコツをつかんだ(笑)。

 

キングの「ファンクやりまーす!」からのは、もう、ため息しか出ない。

カッコいい!!

いつもはもっといろんな楽器が入ってるのに、4人以外の音は何もいらない。

必要十分。

音の隙間すらカッコいいんだよー。

思いだすだけで、うっとりしてしまう!

 

桜井さんの「まだまだ行けますかー?」から、本編最後は拝啓、ジョン・レノン

桜井さんのソロから始まったこの曲、そのソロも楽しそうで嬉しそうで!!

そんな様子を観てるだけでも、楽しくて幸せで。

これが全国を回ってきたバンドのツアーファイナル!!

ルーレッツここにあり!!

カッコ良かった!!!

 

アンコール

もちろん、天才の登場は「天才」コールで迎えないとね!

拍手も、途中で裏打ちが入ったりして、みんなリズム感良かったですよ。

楽しかったな~、天才コール!

 

まずは「天才」以外のメンバー登場。

「天才は、じらすんです」と言う桜井さんに、「そこは“天才(天災)は忘れた頃にやってくる”でしょー!」と、たまらず飛び出してくる天才キング……またの名を「天才キングくん」。

「頭悪そう!」って、誰もが感じたよ、桜井さん。

ホント、思いついたこと全部言葉に出しちゃってるよね(笑)。

 

そんな天才キングくんは、革ジャン着用。

ということは『KING OF ROCK』からの曲……STONEだ!!

ハルくんのうねるベースから始まったこの曲。

あぁもう、みんなに見せ場が!!

桜井さんとハルくんが背中合わせで弾いてるのを見て、ニヤつくキング。

歌ってないorソロで前に出ていない3人は、しょっちゅう集まって嬉しそうに演奏してるんだよねぇ。

そういうところがまた楽しそうで良いんですよ!

 

スタッフから、グッズの黄色いトートバッグ(中にスウェットなど)を渡されるハルくん。

ハルくんがグッズ宣伝担当なんだね。

各地でやってきたらしく「うまくなったねぇ」と褒められるも、全部やらせようとする真心に「え?にぃさんたち、助けてくれるんじゃ……」と弱音を吐くハルくん。。

にぃさん、助けます。

長袖の黒系のスウェットを持ち、袖を通し始めるYO-KINGさん。

話しながら腕に通しただけで、着ずに脱ぐYO-KINGさん。

「着ないんかい!!」っていうツッコミ、桜井さんじゃなくてもみんな思ってましたよね。。

「なんか引っかかっちゃって……きついわ」というキングに「サイズが小さいだけでしょ!」と当然の指摘をする桜井さん。。

商品にケチをつけたことを挽回するために「全部買い占める!」と言いだすYO-KINGさんでしたが……「買い占めて○○に出す……サインいれて!わー最悪!!」と言いだしたため、挽回できず(笑)。

もう、それなら普通にサイン入れて、グッズ売り場で売ってください!!

 

最後は消えない絵

テンション高めで、めちゃ高速!

宇宙兄弟」25巻で涙したばかりの私には、なんとも嬉しいラストソング。

最近はルーレッツバージョンばかり聴いてるけれど、生で聴くのは格別ですね。

フレッシュで、にこにこしてて、にこにこしちゃって、楽しくて!

最高でした!!

 

前に出てきたYO-KINGさん、胸に手を重ねて膝をつき、キメポーズ。

そこに無言で、片手を天に指したポーズで桜井さんが加わって。

前に回り込んでバランスを確認してからハルくんが加わり、笑顔の大地くんが最後に花を添える。

無言。

……キメポーズ長い!!!

全国でキメてきたんだろうなぁ。

最高!!!

 

ダブルアンコール

沸騰したフロアは、拍手鳴りやまず。

すると、4人で出てきてくれた!!

全員登場だと思わなかったので嬉しかったな。

YO-KINGさんの「長い曲だけど、終電大丈夫?」で全てを察する勘のいいお客さんたち。

1分半のどか~んでどか~んと盛り上がった!!!

 

それでも歓声鳴りやまず。

「ホントに曲がないんだよ」と言いつつ、「天才がボブ・ディラン歌います!」とAlberta

まさかここに、こういうのを持ってくるとは!!

ルーレッツ最高!その1再び。

沁みるなぁ。

ハープもいいなぁ、沁み入るなぁ。

途中、日本語詞があって、それがYO-KINGさんっぽくてステキだった。

そしてYO-KINGさん、「グッナイ・ハニー」って……反則技!!

 

改めて、Low Down Roulettes、めちゃくちゃカッコいいな!と。

しっとりした曲も、攻め攻めのロックも、どっちもカッコいいって何なんだよ!!

落ち着きすぎてもいないし、走りすぎてもいないし、ものすごくバランスが良い気がしました。

ちょうどいいのが、ちょうどカッコいい!!

最高だ!!!

ライブ後、友だちと顔を見合わせて「カッコ良かったねぇ」とため息ついちゃったよ。。

18年近く真心のライブを観ているのに、まだまだ新しい真心に出会えるしあわせ。

こんな夜があるから、いろいろがんばれる!!

 

桜井さんが「これで終わるのはもったいない。すぐ大地くんとハルくんのスケジュール押さえる!!」と言ってたけど、ホント、よろしくお願いします!!

また絶対に、ルーレッツが観たい!!!

 

 

写真もいっぱいのレポ。キメポーズもあるよ!


真心ブラザーズ 「天才コール」も飛び出す大歓声と歓喜の中で全国ツアー終幕 | エキサイトミュージック(音楽)