マイ・ライフ

ライブに行った記録です。要約すれば「好きだー!大好きだー!!」「楽しかったー!!」となります。NONA REEVESや真心ブラザーズのライブに、よく行きます。

真心ブラザーズ『PACK TO THE FUTURE』@渋谷CLUB QUATTRO

2015年10月9日(金)。

秋の真心ダブルツアーのひとつ『PACK TO THE FUTURE』、初日の渋谷CLUB QUATTROに行ってきました。

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もうひとつの『MORE KING OF ROCK』と同時進行で巡るこのツアー(あとから決まった)は、10月に出たばかりの70〜80年代女性アイドルカバーアルバム『PACK TO THE FUTURE』を再現するライブ。

 

www.magokorobros.com

 

バンドはレコーディングと同じくLow Down Roulettes(真心2人、ドラム:伊藤大地、ベース:岡部晴彦)。

鉄壁!

グッド・バイ・マイ・ラブは、夏フェスでルーレッツ版を聴いていたけど、まだ聴いたことのないあの曲この曲への期待値MAX!

特に、ひろ子と秀美がどうなっちゃうのか、気になりすぎます!

 

個人的には、正社員になって1週間のタイミング、定時ダッシュができるか不安だった(でも間に合った)ことや、さすがに緊張感増し増しだったこともあって、ホントにご褒美みたいなライブでした!!

 

マイリルガー!

まずは意表をついてBABY BABY BABYからスタート!

この曲も、セルフカバーになるのかしら?

横浜いれぶんは、ロックで相当カッコイイ!!

知らなかった曲だからか、まるでオリジナルのよう。

隙間の多い音が、うらぶれた感じ。

なんかちゃんと“昔の不良”っぽい音がしてました。

 

ゆ・れ・て湘南、こんな最初の方で出しちゃうのか!

キングの“マイリルガー”の振り付けは、秀美ちゃんと言うより武藤かい?

NHKの『The Covers』収録時(この時点では未OA)は、キングの指に合わせてハンディがグイグイ追ってきて、流石だな、と思ったそうです。

この曲も、かなりゴリゴリのロックなんだけど、どこか軽薄な感じというか。

良い感じに80年代な空気をまとっていて、かっこよかったです。

 

1年半前に、ここ、渋谷クアトロで初ライブだったルーレッツ。

あのときはハルくんと桜井さんがニットを着てて、最後まで脱がなかったよねー。

ハルくん「汗の重みでニットが縦に伸びた!」と言ってて、「1年半でハルくんが面白いことを言うようになった!!」とキングに成長を褒められて(?)いました。

近況については、ハルくん「ドラゴンデラックス2015フラカン主催で行われたイベントin名古屋)でうっかり日ハムの帽子を被ってしまった話」、大地くん(巨人ファン)は、「サンフジンズ3人(他2人は広島ファン)で、広島戦(inマツダスタジアム)のゲスト解説をした地獄話」をしていました。

大地くん、けど「北別府はいい人」だったことを強調しておりました(笑)。

 

スライドギター

ここから数曲は、桜井さん、アルバムでも印象的に使われているスライドギターにチェンジ。

キングの「何そのギター……買ったの?」という振りに、「あんたが買えって言ったんだろうがー!!」と絶叫する秀俊。安定の関係性(笑)。

「スライドギターはやってる人が少ないし、カッコいいから、そこを狙っていけば?」「隙間産業?」なんてやりとりをしつつも、なかなか準備しない桜井さん。

「座っちゃうとマイクなくなるから……だって楽しく喋りたい!!」という理由だったらしい。。

座ってマイクがなくなってからも声を張り上げて話す桜井さんに、キングは「これで声が枯れて歌うときには声がカッスカスになることを希望!」と悪い顔してました。。

 

キングが「前からカバーしたいと思っていた」という赤い風船

フォーク系はもうホント、お手の物よねー。

スライドギターがゆったり休日感を醸し出すハロー

晴れた日曜日って感じ。

こういう何でもないサラッと明るい曲に、グッときちゃったりするんだよねー。

 

ルーレッツの無敵感!

「このアルバムではあまりカバーされていない曲をチョイスしたけど、真心初期からカバーしているので、やはり入れねば!」ということで入ったという、沢山の方にカバーされている木綿のハンカチーフ

これまでのライブでも、聴いたことあったけど、ルーレッツ版は別物!!!

リズム隊の存在感ったら!!

大地くん、もう、ひたすらカッコイイよ!!

リズム隊+歌声、リズム隊+ギター……しっかりカッコイイリズムの上を、自由に泳ぎまわる2人。

ルーレッツの無敵感たるや、ハンパないです。

 

グッド・バイ・マイ・ラブは、もはや定番の安定感。

ひたすら、いい曲だなぁ。

 

誰よりも、拓郎

そして、拓郎コーナー。

風になりたいは、フォーライフレコードで拓郎さんがプロデュースした新人の曲で〜」と、キングの説明が詳しい詳しい。

流れ星は、「拓郎の流星みたいな曲を作ろうとしたら、流れ星っていう曲ができた」っていう、キングの驚愕の素直さが生んだ名曲。

もはや誰よりも拓郎なキング節。気持ちいいねー。

 

映画主題歌

個人的ハイライト、映画主題歌コーナー。

風の谷のナウシカ、これ以上ないくらいのロック!!

みんなが知ってるあの曲と同じ曲なの?と疑いたくなるくらい、別物です。

伸びやかなキングの声と、ドカドカうるさいロックンロール!

素直な歌い方が、パンクっぽい気さえしてくる。

ルーレッツらしさが大爆発した名曲に生まれ変わってました。

最高!!

 

「“やーさしくだーきーしーめーてー”って、ナウシカちゃんまでたどり着いちゃったねー」と、桜井さん。

そんな歌唱について「27年間で今いちばん歌がうまい!」と言い放ったYO-KINGさん。「いいねぇ。まぁすべて俺のお蔭だけど。あ、やっぱり(お陰の比率が)7:3で、オレ:お客さん。」とキング。

「1ミリも入ってねー!」と嘆く桜井さん。。

「ごめんごめん、桜井さんはお客さんに入れちゃってた。俺のいちばんのお客さん!」と言うキングに、大喜びする桜井さん……いいのか!?秀俊。。

 

わたしの今のいちばんのお気に入り、メイン・テーマ

半音で進行していくあの暗さ。

背伸びした歌詞。

感情的にならない語り部的なYO-KINGさんの歌。

おとなしく静かに始まったのに、気付くとどんどん狂気が表に出てくるようなロックなアレンジ。

ライブだと後半かなり激しくて、CDのクールな印象とはまた違ってて、最高にカッコ良かったなー!

角川映画を背伸びして観ていた小学生のわたしがいる情景が、温度と湿度を持って蘇ってくるような感覚でした。

 

 

MCでは、お互いのブログの話題も。

「おしゃれ美乳」と渾身のブログネタを披露するも、お客さんの反応はイマイチで……ライブに来てくれるお客さんでさえもブログを読んでいないことが判明!

衝撃を受ける桜井さん。。

「俺は(ブログのネタだって)分かったよ?でもこっち側(真心2人)だけで分かりあっちゃってもアレかなぁと思って(知らないふりしちゃった)。」とキング。

桜井ブログのいちばんの読者はキング!!!

どんだけ仲良しなんだー!?

 

ちなみに、YO-KINGさんの分析によると「飲み会で、自分のことをたくさん話すかどうかで、ブログの長短が決まる気がする」らしい。

YO-KING(飲み会で自分のことをたくさん話す)=ブログの文章短い

■桜井(飲み会で自分のことをたくさん話す)=ブログ長文

確かに!!!鋭い!!!

 

セルフカバー

わたしも大好き、愛のオーラ

PUFFYのYUMIちゃんにYO-KINGさんが作った曲ですよね。

桜井さん「なんでこんな良い曲を人にあげてしまうのか?」と、真心でもセルフカバー。

MB'sだとホーンズが担当する豪華なメロディは、キングのハーモニカで。

うーん、甘いなぁ。

かわいい感じが増してとっても良かったです。


「友だちバンドに作った曲だけど、気に入って自分でも歌ってしまった!」というサンライズBABY

友だち=スパゴーですね。

甘い桜井さんの声が特徴のこの曲、声にエフェクトがかかってて、ロック感がアップしてました!

 

もうすぐPACK TO THE FUTURE

『PACK TO THE FUTURE』には入らなかったけど、入るかもしれなかった曲コーナー。

まずは、桜井さん歌唱による、キャンディーズ春一番

「実はバックの演奏はめちゃめちゃロックなんだよねー!皆さま、お気づきかとは思いますが、このアルバム(PACK TO THE FUTURE)ではわたくし1曲も歌っていません!!桜井、めっちゃギター弾いて歌います!!!」ってことで、めちゃめちゃロックなキャンディーズ!!

カッコいいよー!!!

なんか、歌謡曲の奥深さを感じました。

アプローチによって全然違う印象に生まれ変わる、曲のしなやかさ。

 

次は「ノーツイート厳戒令」が出された問題作。

リハでやってみて、バンド全員、譜面を凝視してても笑っちゃってダメだったという、黄砂に吹かれて工藤静香)。

「え?やるの?じゃあ歌詞……歌詞あったほうが面白いでしょ?」とノリノリで歌詞を取りに行くキング。

ホントに予定外だったのかしら?

わたしたち世代にとっては、カラオケの定番曲なのに、キング、全然歌えてない!!!

覚えていない、、、んだよね?

最初は何とか合ってるのに、サビになるとメロディ全然違うじゃないか!!

完璧な演奏と、容赦なく正確にぶっ込まれるコーラス。。。

笑いすぎてお腹痛い。泣いちゃう。

気付くとフロア全体が異様な雰囲気に……「呆然」という言葉は、こういう状態を表す言葉なのだろうか?

ざわざわしてました。。。

けど幸せな、誰も傷つけない笑いに包まれていました!!

この完成度で歌ってしまうキングの勇気。

全てをさらけ出す勇気の先に訪れる素晴らしい景色ったら!

この勇気、憧れずにはいられない!!

何度もやって上手くなってきちゃったらつまらないし、上手くならなくても狙ってる感出ちゃうし、初日特典だったのかなー?(と思ったら、全国でやってたのね。。)

初披露という歴史の生き証人になれて幸せです(笑)。

 

最後は真心曲

ENDLESS SUMMER NUDE、あれの後だとやりづらいなぁ……と言いつつ、さすがに完璧に歌いきるキング(笑)。

そして「PACK TO THE FUTUREのヒットを祈って!」どかーん!!!

疾走するロック感がたまらない、紺色

この4人だからこそのロックなステージ、最高でした!!!

 

アンコール

アルバムでは1曲目の風立ちぬ、豪華な大瀧サウンドイントロは、ほぼほぼ桜井さんのギターだけで再現!!!

今さらだけど、桜井さん、ホントにギター上手い!!!

器用さが目立っちゃうけど、熱い気持ちが乗ってるんだよなー、音にも、顔にも!

大好きです!!

最後は空にまいあがれ

はー、楽しかった!!!

 

客出しのBGMが黄砂に吹かれてって、スタッフさん、分かってるねー!

ホンモノを確認するかのように、フロアは異様な盛り上がり(笑)。

1曲フルで聴いて、歌って、知らない人は「なるほどー」と確認して……おもしろかったです!!

 

 

「カバーは10年前だったらやってなかった。なんでだろうね?」なんて笑ってたYO-KINGさん。

「大先輩が作った大好きな曲をカバーするのは、疲れる」と桜井さん。

今このタイミングだからできた、奇跡のカバー。

そんなタイミングに立ち会えて、幸せです。

 

それにしても、ルーレッツの全方位無敵な鉄壁のバンド感!!

どっしりしてるのに軽い、ひたすらカッコいいリズム隊と、その上を自由に泳ぎ回るおじさん2人。

そんな彼らによる、フレッシュに生まれ変わった昭和の名曲たち!!

このアルバムのツアー、あと3周くらいしてもいいんだよ!?と本気で思ってます。

1回だけなんてもったいない!!!

はー、最高のライブでした!!!

 

そして、アルバム未収録のカバー曲も、まだまだたくさん聴きたいです!!!

今度は男性アイドル編もいいかな?……んー、やっぱり女性アイドル編第2弾がいいかなぁ。

夢が広がる!!!

 

 

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1枚1枚手刷りプリントなんだってー!

襟ぐりが広めで、女子が着てもカワイイと思います。

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※この日の写真がいっぱいのレポ!

natalie.mu