真心ブラザーズ『MORE KING OF ROCK 20th』@EX THEATER ROPPONGI
2015年11月28日(土)。
真心ブラザーズ、秋のダブルツアーのひとつ『MORE KING OF ROCK 20th』に行ってきました。
昨年6月以来だったので、場所分からないかも?なんて思っていたんだけど、ド派手なイルミネーションですぐ分かりましたよ(笑)。
春の『KING OF ROCK』完全再現ライブが好評だったため、今度はLow Down Roulettesで全国を回ってみよう!というこのツアー。(だから“MORE”なのです。)
春のツアーはこんな感じでした。
「ダブルツアー」というのは、秋に出た70~80年代アイドルカバーアルバム『PACK TO THE FUTURE』のツアーと、このツアーを並行して行っているためです。
『PACK TO THE FUTURE』ツアー、東京は初日だったので、早々に終わってしまったので、『MORE KING OF ROCK 20th』が待ち遠しかった!!!
この日は土曜だったので、会社終わりに駆け込むこともなく……わくわくそわそわしながら待つ時間も楽しいものですよね。
そんな期待を遥かに超えて、生きてて良かったレベルに楽しいライブでした!!!
セットリスト
- スピード
- 高い空
- 愛
- マイ・バック・ページ
- 上手な眠り方
- すぐやれ 今やれ
- マイ・リズム
- マイ・ガール
- 忠告
- 今しかない 後がない
- STONE
- 日曜日
- スピード2
EN1
- スピード(桜井全力Ver.)
- 花のランランパワー
- 素晴らしきこの世界
- ゆ・れ・て湘南
- サマーヌード
- JUMP
EN2
- 空にまいあがれ
今回も、95年当時スピードのMVで着ていた“ヤッケ”で登場のYO-KINGさん。
もう袖口がボロボロらしい(←物持ちいい!っていう声がかかってましたね)。
白シャツの上に羽織ってるから、小学校の先生みたいでした。
桜井さんはヒョウ柄の半パンだったので、膝上までビッシリのすね毛にちょっと圧倒されてしまった(笑)。
アナログA面
このライブは1995年発売の『KING OF ROCK』から20周年を記念して、アルバムの曲順に再現していく“特殊な”ライブです、と説明があったとおり、アルバム1曲目スピードの「だるいかんじー」からスタート!!
スピード⇒高い空⇒愛って、今考えるとなんてアルバムだ!!!
そりゃハルくん、3曲で汗だくになるよー。
この日もルーレッツがカッコいいのなんのって!!
愛なんて、音数少ないことなんて忘れちゃいます!!
貫禄すら感じる。
キングのお手振りは相変わらず自由で、そこがまた良いんですけどね~♪
上手な眠り方、最後のほうのめちゃロックなインスト部分がとても新鮮!
すぐやれ 今やれのイントロ、ギターで会話してるみたいで可愛かったな。
ルーレッツの音で、「命は短い だからあれもこれも すぐやれ今やれ」っていう歌詞が、ものすごい納得度で響いてきた!!
休憩MC
アナログ盤のA面が終わったところでMC。
13曲ぶっ通しでやろうと思ったけど、MCないと死んじゃうから、とのことでした。
アナログ盤は、この日数量限定で販売(サイン入り写真付き)してましたよ。
大地くんの愛読書は「俺の隠れ家」(昨日発売日だったそう)。
そんな大地くんがローディさん(notげるくん)に耳打ちするのを見て、「口説いてる口説いてる」と言いだすキング。。
「午前1時半にアマンド前ね、だって」なんて言ってるキングに「ちょうど打ち上げの1次会が終わったくらいで生々しい!」と桜井さん。
もしや、経験あり!?(笑)
「ずっと言おうと思ってて忘れてたんだけど、固有名詞が古い!カール・ルイスでフルマラソンって!アイルトン・セナって!」と言うYO-KINGさん。
YO「リハで“アサイン・ボルトで~”って歌ったら」
桜「ウサインね」
YO「そう、“ウサイン・ボルトで~”って歌ったら、次がぐだぐだになったんだよねー。口が覚えてるから駄目だね」
桜「その固有名詞が、95年ぽくていいよね」
そう、そういうことですよね!
時代を感じつつも、最新版にアップデートされた音で聴けるしあわせ!!
その後も、「カール・ルイス……カールくんね!『ビートたけしのスポーツ大将』で、後半うぉーっと追い上げてくるあれね。らっきょさんだけが勝ったんだよね!」なんていう、若者を置いてけぼりにするトークで盛り上がっていました。
アナログB面
後半戦。
YO-KINGさん、ヤッケを脱ぐと、白シャツだとばかり思っていたシャツは、袖下~身頃脇が青地になっていて、白文字が!
「uniform」と「experiment」って書いてあったような?
なんて書いてあるか気になって仕方ないので、そういうのやめてくれー!!
それにしても、何度も言うけど、ルーレッツのカッコ良さといったら!!
タイトなリズム隊と真心2人の相性が最高!!
マイ・ガールや日曜日が、レゲエじゃなくてロックに聴こえました。
大地くんカッコいいよ!!!
出音のひとつひとつが良い音なんだよなぁ。
タムの1音で雰囲気変わるもんなぁ。
キングの歌と大地くんのドラムだけでも、十二分に成立しちゃう音の豊かさ。
最高!!
ハルくんは、いつものようにニコニコで楽しそうで(汗だく)。
聴いたことがないようなフレッシュなフレーズを差し込んでくるんですよ。
それに呼応して、桜井さんも聴いたことがないようなフレーズを弾いてて。
素晴らしき化学反応!!
スピード2のスラップベースもカッコ良かったなー!!
マイ・リズムのタメ、あそこまでは普通できないんじゃないか?
まさに、YO-KINGの“マイ・リズム”。
大好きです。
この曲も、かなりロックな響きでした。
今しかない 後がないの、ユニゾンギター。
キング、ちょっと微妙!?
ハルくんも同じフレーズ弾いてて、フロント全員ユニゾンだったので、みんなに支えられて完走!
かわいいなぁ。たのしいなぁ。
忠告の最後、「楽しいことをしよう~」のラブリーさったら!!
桜井節全開!
まさに今、楽しいことをしちゃってるよ!!
ストーンの時だっけ?
YO-KINGさん、胸のボタン開けて眼鏡Tシャツをチラ見せして、腕まくりして。
めっちゃカッコよくて、ひとり萌え萌え!!!
それに加えて、演奏もオリジナルからいろいろアレンジをしてて、めちゃめちゃテンション上がった!!
「20年前は笑ってた身近なミュージシャンが次々に結石になっていったけれど、左右シンメトリーに石を作る俺、スゴイ!」と自慢も忘れないキング。
スピード2、早口のところを一息で歌いきったキング。
「死ぬかと思ったーー!!生きてて良かったー!!!」
この言葉、そっくりそのままお返しします!!
(楽しすぎて)死ぬかと思ったーー!!(楽しすぎて)生きてて良かったー!!!
全力桜井!!
アンコールその1は、スピード 桜井全力バージョン!!
革ジャンに青いニット帽姿の秀俊。
腰を落として重心をめちゃ低くして、マイクを両手で包むように持って、全力で歌う秀俊。
キングのギターは、完コピ諦めて?オリジナルなフレーズでした(笑)。
ステージ上を動き回る秀俊。
寄ってくると怖がって逃げるキング。。
“ビタミンC足す柔軟体操 股間にヨットの帆を張って フレッシュ脳みそ強靭ボディ~”は、いちいち振り付けしながら歌詞を絞り出す秀俊。
まさに全力!!
自ら箱馬準備して、最後は長ーーーい助走からのジャンプ!
今まで観た中でいちばん高かった!!!
それにしても、なんてカッコよくて、なんて面白いんだ!!
こんなに大声で笑ったの、いつ以来?
わたしのほっぺはこんなに重かったのか……顔が痛いよ。。
全力を出しきってフラフラの秀俊。
それでもきちんと片付けをするのを見て、「この瞬間がいちばん好き」とキング。
「今日はステージ広かったから良かったね。地方では、跳んだら天井気にするようなところもあったし。今日も危なかったよー。照明さん、ヤバイってヒュウっと上げたもん、照明。」なんて労われて(?)ました(笑)。
「振り付け、歌詞に一生懸命だから小さくなってる!」とキングに指摘され、再現する桜井さん。
キング、“強靭ボディ”がお気に入りの様子(笑)。
ここでのMCだったかなー?
YO「桜井さんは強いよね。怪我はあるけど、病気にならない。あと顔が悪いだけで」
桜「この前はカッコいいって言ってくれたじゃん!」
YO「ゴメンゴメン、来るならもっと強いのちょうだい!っていうからつい」
と言った後に、桜井さんを褒めたたえるYO-KINGさん。
「こっから見るのが好き。物販のPACK TO~Tシャツの形が変わってカッコ悪くて、売り上げに響くんじゃないかと」といつの間にか悪口に。。
桜「今のはヒドイ」
YO「許容範囲が狭いんだよね」
桜「ごめんね、注文の多いMで」
なんてやり取りが続いていました。
どんだけいちゃいちゃしてるんだー!?(笑)
「何の話だっけ?そうそう、石の話ね」と話題を戻す2人。
“結石さん”が増えた、と。
桜井さん「オカモトズ+真心の時の、ハマくんのベースの歌詞への納得度がすごい。そういうのはちょっとうらやましい。」と言っていました。
つーかもう、仲良しモード全開ねー!!良いことだ!!
KING OF ROCKへの道と、マイリルガー!
フォーク路線とKING OF ROCKを繋いでいる曲として、花のランランパワー。
この曲、歌詞は全然違うけど、カントリーコンピに入ってたフィッシュボーン?のカバーに触発されて作った曲なんだそうです。
20年にして初めて知るエピソード!
そして、素晴らしきこの世界。
なんだか歌詞がグッサグサと入ってきた今夜。
そうだよ、わたしは今、とても幸せなんだよなぁ。
日々の色んなこともあるけど、それもひっくるめて、幸せなんだよなぁ、と素直に思いました。
さっきまであんなに笑ってたのに、落涙しそうになるとは!!!
『PACK TO THE FUTURE』からも1曲、ゆ・れ・て湘南。
うわーい!“マイリルガー”一緒にできた!!
もう一度『PACK TO THE FUTURE』ツアーが観たい!と思っていたくらいなので、とても嬉しい!!!
そして、やっぱり、むちゃむちゃカッコ良かった!!!
95年はサマーヌードも発表された年。
「日清サマーヌードル」のCM曲で、商品名ありきで制作されたそうです。
YO「タイトルも決められてたんだっけ?」
桜「全く覚えてない」
YO「(スピード桜井)全力(バージョン)やると、何かを忘れてしまう、というね。そして何を忘れてしまったかさえ、覚えていない、っていうね」
桜「寂しい!!!」
サマーヌード、4人だけど、発売年はもっと後だけど、“エンドレス”のほうのアレンジでした。
いやー、『KING OF ROCK』の最高にゴリゴリなロックとの振り幅こそが、真心の魅力だよねー。
95年は、春に『KING OF ROCK』、夏にサマーヌード、そして冬にはこの曲、JUMP!
MB'sなら首藤さんのサックスパートを、今日は桜井さんのカズーで。
入りを間違えてやり直ししたのも、ライブならOKよね(笑)。
ルーレッツバージョンは初めて!!
MB'sならホーンズが吹くフレーズは、カズーとベースが担当。
けど全然寂しく聴こえないのは、一音一音が豊かだからかなー?
冬に聴きたい曲NO.1のこの曲。
部屋の中でぬくぬく過ごす冬が愛しくなる。
重ね着で外に出るのが楽しみになる。
寒さ嫌いのバイブルかつ応援歌です。
大好き!!
アンコール
「一緒にツアーを回ってきて、図太くなったルーレッツのグルーヴで、ロックンロールをやります!!」というキングの宣言で、空にまいあがれ。
空にまいあがれで、お客さんに歌を促すことなんて、今までなかったよね?
“そらにまーいあがれー”……気持ち良かったー!!
ガッツリ、桜井さんの“強靭ボディ”ポーズを決めていくキング。
取り入れるの早い!!
最後は、ツアー中に始めたという桜井さんのInstagramのための記念撮影。
スピードで桜井さんがジャンプするための箱馬が、今度はカメラマンさんの台に!!
サンデーモーニング、抜け殻桜井です。サタデーナイト、まことにあざました!男らしさを見せておくれ〜♪Don't you go‼︎ pic.twitter.com/aloyJkysk9
— Magokoro_official (@magokoro_bros) 2015, 11月 29
ていうかこれ、こんなに本格的に撮ってたんだね。。ずるくね??(笑)
ちょびっと見切れて写っている自分を見つけて、うれし恥ずかしー。
あーもうホント、生きてて良かったレベルで、最高でした!!
本日も伸びやかなキングの歌声に包まれる幸せ。
桜井さんの、カッコいいギターと、全力でやりきることの素晴らしさ。
貫禄さえ感じる骨太さでありながらもフレッシュなリズム隊に支えられ、各々が楽しくて楽しくてたまらない感じがあふれまくってるバンド。
それを、ゆったりと楽しく、けど心の奥底まで受け止めるお客さん。
何もかも、最高だった!!!
外に出ると、ギロッポンの街はクリスマス一色でした。
けやき坂と東京タワーと月のトリプルコラボ、最強だな!!
今年は何回も真心を観る機会があって、ホントに幸せな1年でした。
何度観ても幸せになれるんだよなぁ。
来年早々、1月には新年会=『今年も中野で会いましょう 2016』が決定。
こちらは久々のMB's!楽しみでたまらない!!!
来年もたくさんライブで会えたら幸せだなー。
まずは中野で会いましょう!!!
※この日の良い写真がたくさんのレポ!
真心ブラザーズ「KING OF ROCK」20周年ツアーで「今、死ぬかと思った」 https://t.co/SicrnRWi9M pic.twitter.com/tzQ6T88iVH
— 音楽ナタリー (@natalie_mu) 2015, 12月 1