真心ブラザーズ『今年も中野で会いましょう 2016』
2016年1月23日(土)。
雪の予報が出ていたけれど大雪は免れた、寒い冬の土曜日。
毎年恒例、真心ブラザーズの大新年会に行ってきました。
場所は今年ももちろん、中野サンプラザ。
この時季の中野サンプラザ公演は、実に今年で11回目!!
昨年は10周年なのに、気付いたのは桜井さんのみ、当日何の準備もしてなくてスタッフは焦ってたけど「桜井MCで触れておいてー」ぐらいで終わってしまった……なんていう本編のMCもありましたが、10周年を超えて11年目ですよ!
まさに年中行事です。
MB'sでのライブもめっきり数が減ってしまい、全員集合してくれるのも、1年ぶり!
まさに親戚一同が集まる大新年会!!!
わたし、ライブは「MB's生まれのMB's育ち」なので、MB'sのライブには、実家に帰ってきたような安心感があります。
けどそれだけじゃないのが、MB'sの凄いところ。
レア曲あり、新しいアレンジありの、大満足大興奮の宴になりました!!!
18時10分ごろ、開演。
ステージ上には、おなじみ「MB」のロゴマーク。
「遅れるなんて珍しいねー」「桜井さんのDIYグッズが壊れて直してるんじゃないー?」なんて、新年会らしい会話をして待ってました。
メンバー登場。
今回の鍵盤は、奥野真哉さん。
ホーンズ、ヒデローくんの見た目がめっちゃチャラくなってるのに対して、反対端の寅蔵さんは、めちゃ地味になってる!
彼らに何があったんだ!?(笑)
あと、ようこちゃんのお団子頭がカワイイ。
セットリスト
- 拝啓、ジョン・レノン
- 愛
- BABY BABY BABY
- 消えない絵
- Rolling
- メトロノーム
- 突風
- グッド・バイ・マイ・ラブ
- ゆ・れ・て湘南
- Ophelia(The Band/日本語詞:YO-KING)
- 旅の夢
- のり弁女
- Son of the Sun
- FLY
- All I want to say to you
- うきうき
- ENDLESS SUMMER NUDE
- EVERYBODY SINGIN' LOVE SONG
- 新しい夜明け
EN
- どかーん
- COSMOS
- RELAX〜OPEN〜ENJOY
MB's絶好調!!!
1年ぶりのMB's。
拝啓~のイントロを聴いただけで、すべて感覚が蘇った!
華やかで太くてひたすらカッコいい、MB'sだーーー!!!
YO-KINGさんが「MB's絶好調!!!俺も乗っちゃったよ!」って言ってたけど(そして桜井さんに「むしろお客さんを乗せなさいよ!」って言われてたけど)、まさにMB's、絶好調!!!
愛は、ホーンズを差し置いて、ビバさん劇場(わたしの中では)。
こんなにド派手なドラム、久しぶりに聴いた!!
ホーンズがいてくれてホントに良かった、ハッピーすぎるBABYx3とか。
しばらくルーレッツのタイトな音に触れてきたけど、MB'sがいてくれるからこそ、真心のいろんな冒険を受け止めることができるのかもしれないなぁ、なんて思いました。
白のトップスと、白の靴で衣装がかぶり気味の真心ブラザーズ。
「昨日LINEで打ち合わせしたじゃん!LINEの流出には気をつけて!」と時事ネタをブッこむYO-KINGさん。。
いやしかし、2人とも、ラフにも程があるっていう普段着っぷりでしたね。。
桜井さんはトレーナーだし、キングはカシャカシャしたジョギングしちゃいそうなパンツだし。
桜井さんに「その袖は何分丈?7.5分?」と、いつものファッションチェックをしかけるYO-KINGさん。
「みんな気になるんだよ。キングはどんな服着てくるのかなー?とか、桜井はどんな靴下履いてるのかなー?とか」と、やたらと桜井さんの靴下推しのキング。
特に意味もなさそうなところが、良い感じです。
そう、この日もMCは、とってもゆるゆる。
沈黙を恐れないYO-KINGさんの鉄のハートは健在でした!ステキ(笑)。
中野サンプラザとYO-KINGさんの歌声
中野サンプラザはとにかく音が良くて、YO-KINGさんの歌声が響き渡って最高なんです!!
降ってきたキングの声を全身に浴びてる感覚になったり。
強くてまっすぐな声にどすんと撃たれて、心臓がドキドキしたり。
会場との相性もあるけど、YO-KINGさんの声も絶好調!!
そんな素晴らしすぎる歌声で、消えない絵の「心が震えるほうへと~♪」の高音部とか歌われちゃったら、そりゃーたまらんよね!
そして特に、桜井曲を歌うYO-KINGさんがステキすぎる。
「桜井さん、分かってるねぇ!!」と言いたくなるようなフレーズが次から次へと!!
つまりはRolling、最高でした!!
アレンジ自由自在
メトロノームは初めて聴くアレンジ。
ホーンズと桜井さんの歌&ギターのみ(薄くドラムも鳴ってたかも?)という組み合わせが、曲にぴったりのスイートさ!!
生音の管楽器の優しい音に包まれて、甘い曲を甘い声で歌う桜井さん。
ロマンチックだったなー。
定番曲でも、こんな新鮮に聴かせてくれるとは!!!
逆に突風は、CDに忠実なアレンジ。
ようこちゃんの力強いコーラス、突き刺さるよねぇ。
この曲から「MB」ロゴ看板がするすると上に上がって行き、スクリーンにライトが映し出される演出に。
カバー曲
アルバム『PACK TO THE FUTURE』から、グッド・バイ・マイ・ラブ。
カバーしたアレンジではなく、あえて原曲のアレンジで演奏してくれました。
キングの「ワン、ツー、スリー、フォー」のカウントで始まる演奏。
キングの指揮の身振りも相まって、子どものテレビで観ていた歌番組の生バンドみたいでした。
アルバムでのレゲエっぽいアレンジではなく、王道の歌謡曲。
MB'sだったら、絶対こっちだね!!
ビッグバンドのような演奏に、懐かしさと甘さと切なさを感じました。
カッコ良かったなー!!!
そしてお待ちかね!
「やってくれたら嬉しいな~!!」と期待してた、ゆ・れ・て湘南。
奥野さんのシンセ音が80’s感を増長させてて、たまらんね!!
リハでは、奥野さんが「どの音にしようかなー?」とギュギュイ音を出して選んでいると、キングが「うるさーい!」と怒る、というところまでがワンセットのコントとして繰り広げられていたそうです(笑)。
で、会場中みんなで小指を立てて「マイリルガーーー!!!」。
楽しかったーーー!!!
「昨年は洋楽カバーで、Is This Love(Bob Marley)をやったけど、今年はThe BandのOpheliaという曲をやります。英語が覚えられないので、日本語で歌詞を書いてきました」と、YO-KINGさん。
元曲はこんな感じです。
このカバーがもう、MB'sの持ち曲か!?ってくらいのハマりっぷりでした。
原曲より洗練された、ハッピー感が漂うカッコイイアレンジだったなー。
そして何より、YO-KINGさんの日本語詞が、バリッバリのYO-KING節。
「旅に出て、iPhone見ないで空(景色)を見た」
「iPhone見ないで食事した」
「オフィリア、きみが好きだよ」
最高だ!!
英語詞とはニュアンスが違うのかもしれないけれど、生活のなにげない一場面の素晴らしさを歌うYO-KINGさん。
その歌がMB'sのハッピーな演奏が合わさると、めちゃくちゃ明るくてポップな曲から、胸にグサリと突き刺さる強いメッセージを勝手に受け取ってしまうという不思議。
はー、こういうの大好きだ!!!
変幻自在
YO-KINGさんのアコギが印象的な旅の夢に続いては、真心2人だけでのり弁女。
OTODAMAでYO-KING×ハナレグミで思いがけなく聴いたことはあったけど、真心のライブで聴くのは初めてかも!?
桜井さんは、アルバム『PACK TO THE FUTURE』で大活躍したラップスティールで。
10人フルから2人まで、編成が自由自在なところはMB'sでやる時の強みですよね。
どんな曲でも自由自在にアレンジできるし、届けたいものを届けたい形で演奏できる。
だから、古い曲も、初披露の曲も、定番曲も、カバー曲も、どんな曲も“今の真心”の曲として受け止められるのかもしれないです。
もはやベテランなのにフットワーク軽く冒険してるからこそ、こんなライブができるんだろうなぁ。
カッコいいなぁ。
自由で複雑〜桜井ってブサイクだよね〜
どうして「自由で複雑」っていうYO-KINGイズム的なワードが出てきたのかは忘れてしまったけど、サブタイトル「桜井ってブサイクだよね」をキングが付けてしまったことにより、本日のキーワードとなってしまったこのフレーズ。
この後に続いた「俺はブサイクじゃない!独特なんだよ!!」という桜井さんの発言とセットで、語り継がれることでしょう(泣)。
YO-KINGさんによると、桜井さんは自信家だそうです。
「だって、こんな天才ボーカリストのあとに、歌おうっていうんだから!すごいと思うよ、その自信は」と……結局、いつもの俺スゴイ話ですね(笑)。
さらに「桜井のその自信は、生まれ持ったものだと思うんだよね。だから尊敬はできないんだよね。俺は後から頑張って自信を付けてきたタイプだからさー」と。
あー、その意味、ちょっと分かる気もする。
自ら手に入れようと頑張ったからこそ、YO-KING語録が生まれてきたんだろうなー。
昔TVで「話しかけたいのに話しかけられないっていうのは、無駄。だからある時期からスッと話しかける訓練をした」って言ってたのを思い出しました。
そういえば、別バンドで活動していた学生時代、YO-KINGさんのギターのチューニングは、ずっと桜井さんがやっていた、という衝撃の事実も!!
桜「あなたはチューニング苦手で、自分でアーアー↑とか歌いながら合わせてたよね。。」
YO「絶対音感あるからね!(←嘘でしょ!?)桜井さんは、チューナーで合わせればいいものを、ハー?ハモ?」
桜「ハーモニクス?音叉ね。Aの音が出るやつ」
YO「そうそう、それでこうやって(音叉を鳴らす仕草)カッコつけてやってるんだよー」
桜「あんなにチューニングしてやったのに、この仕打ち!!!」
これはYO-KING先輩、ちょっとヒドイ仕打ちね……でも桜井さんがカッコつけてチューニングしてる姿も、容易に想像できちゃうところがもう(笑)。
Son of the SunのYO-KINGコーラスに萌えたあとは、FLY。
この曲を演奏してくれるという事実だけで、時が経ったんだなぁ、という感慨が。
そんなキングの名曲のあとは、桜井さんの自信作All I want to say to you。
はー、なんて楽しいの!!!
久しぶりすぎて忘れかけてた名曲が、次々に出てくる幸せ!!!
宴は最高潮!!
うきうきも、ライブで聴いたことあったっけ!?っていうレア曲。
イントロに合わせてみんなが踊っている時に、電球をピカピカ光らせながら「MB」ロゴがするすると下りてきたのが、かなりツボでした!
バカっぽくて最高の演出!!!
新年の宴は最高潮!!
ENDLESS SUMMER NUDEにEVERYBODY SINGIN' LOVE SONG、そして本編最後は
新しい夜明け。
息つく暇もないほど、歌って踊って手を振って!!
ホーンズが前に出てきた時、ふと「あ、わたし、中野で桜井さん側はあんまり経験がないな。上石さんとヒデローくんが近くに来た印象、あんまりないな」なんて気づいたりも。
新しい夜明け、まさに今年の新年会のシメにふさわしい、最高の幕開けソング。
思いっきりジャンプしてしまって膝ガクガクのババァですが、とても清々しい気持ちでいっぱいです。
なんかもうね、新年のお守りを貰ったような、この曲のリズムに乗って歩いていけば、今年1年も大丈夫!って言われているような気がしました。
ありがとう、MB's!!!
アンコール
YO-KINGさん、なぜに本編より厚着を?……Tシャツの上に、ブルゾン着てますよ。。
桜井さん「冷えたのかい?」とひとこと(笑)。
「予定にはなかったけれど、新年の景気づけに!」ということで、1分半の名曲どかーん 。
宴だ宴だーーー!!!
メンバーも、お客さんも、文明作の振り付けを完璧に踊ってる!!
わたしの隣の女性、ずっとおとなしく観てる感じだったのに、これだけは完璧に踊ってたんですよね。。
勝手に、いろんな心意気を感じとって、胸が熱かったです。
COSMOSも、一体いつぶりだろう!?
YO-KINGさんの歌が若干アヤシイ部分もあったけど、逆に、こんなにラップの歌詞の分量多かったのか!?とちょっと驚きました。
「当たり前の顔して幸福になる」っていう歌詞がたまらなく好きです。
この曲の途中で、メンバー紹介。
それぞれがソロを決めていく中、キングに「おもしろい人だ!」と振られて、ショルキーで前に出ていって、客席まで降りて行っちゃった奥野さん。。
降りたはいいけど、なかなか帰ってこれず……次の番だったようこちゃんは「帰ってこーい!ホントすみません!ホントすみません!」と歌って終わってしまった。。
おかん!!
ラストはやはり、RELAX〜OPEN〜ENJOY。
MB'sのライブでは、「蛍の光」みたいな役割のこの曲。
ライブが終わっても、この曲を思い出して、またがんばろう、と思えるんですよね。
いつも胸にある、お守りみたいな曲です。
親戚一同が集結した大新年会のような新年ライブ。
最高でしたーーー!!!
久々にMB'sのカッコ良さを満喫できて、最高の1年になりそうな予感が!!
1年に1度だけじゃなく、もうちょっと頻繁に観たいなぁ。
贅沢ですかね。。
今年の真心、マゴソニのあとは、YO-KING×桜井秀俊 弾き語り対マンツアーが決定!!
その名も『サシ食いねぇ!』
会場ではややウケだったけど、桜井さんは爆笑したらしい(キング命名)。。
全国各地の(音楽の会場じゃない)おもしろい会場を選定中だそうです。
「来れるもんなら来てみやがれ!っていうような場所とか……」という桜井さんに、「嫌だ!」とYO-KINGさん。。
全国各地、いろいろなところへ行くそうなので、旅行がてら行ってみたくなっちゃうかも!?
遅ればせながら、今年の目標が決まりました。
今年もたくさん真心のライブを観れるよう、心も身体も健康で、機嫌良く暮らしていきたいです。
みなさま、本年もよろしくおねがいします!!!
写真いっぱいのレポ。
桜井さんの股下からYO-KINGさんが覗いていたのは、確か、EVERYBODY SINGIN' LOVE SONG。