NONA REEVES『NEVER ENDING “café” TOUR』@宇都宮 fudan café
2015年5月3日(日)。
GW真っ只中、NONA REEVES初のカフェツアー『NEVER ENDING “café” TOUR』の初日、宇都宮に行ってきました。
場所は宇都宮 fudan café。
「GWの予定もなかったわたしのためにやってくれるの!?」と錯覚するほど、ナイスタイミングな宇都宮でのカフェライブ。
都内から宇都宮、小旅行にはぴったりです!
休日の湘南新宿ラインの混みっぷりを甘く見てたわたしは、宇都宮に着くころには若干疲れを滲ませつつも、頭の中は餃子でいっぱい!(←オイ!)
それにしてもいい天気!
歩き回ると暑くて、もはや夏休みのような感覚でした。
「まずは餃子行っとく?」と人気店の前まで行ってみたら、まさかの2時間半待ち!!
宇都宮の餃子、甘く見てた!!!
さすがにライブ前には無理なので、パスタ&キンキンに冷えたビールのランチを。
昼間っから極楽、極楽♪
街を歩いていても、どこか懐かしい「夏休みの地方都市」って感じで、休日感たっぷり。
同じ北関東で育ったので、街並みも地元にどこか似ている気がします。
餃子を食べに行く途中、会場のカフェの前を通りかかった時に、小松さんがテラス席にいて「あとで来ますねー」なんて声をかけて行ったり。
開場20分前くらいにカフェに行ってみると、3人がご飯食べてたり。
始まる前からゆったりとした、いい感じの雰囲気が漂ってました。
何と言っても会場のfudan caféがとても開放的!!
窓全開でリハやっちゃってます。
しかも、アンプからガッツリ音を出して。
住宅街なのに大丈夫!?と心配になりつつも、風が入る明るい会場でノーナを観られるしあわせったら!!
海辺のライブよりも野外感あって、リハで3人で合わせている音を聴くだけでも、なんかすごく楽しかったなぁ。
集まってきたお客さんを見て、「え?何で集まってきてるの?もうこんな時間!ヤバイ!リスト、コピーして!!」と慌てだす、今回のツアーのコーディネーター、ミッシェル・ソーリーさん。。
「リハ中だけど、お金だけもらっちゃいなよ!」という悪徳イベンター(?)のお言葉により、開場。
受付、呼び出しがフルネームなのは恥ずかしかったっす(笑)。
セットリスト
- YOU GET WHAT YOU GIVE
- 自由の小鳥
- 愛の太陽
- MTR
- 夢の恋人
- NEW SOUL
(休憩)
- パーティは何処に?
- Lucky Guy
- HIPPOPOTAMUS
- August
- リクエストコーナー [土曜日の恋人 - I LOVE YOUR SOUL - What's Goin' On (Marvin Gaye) - Stand By Me (BEN E.KING) - 上を向いて歩こう]
- Forty Pies
海はないけどシーサイド!!
カフェライブ&ツアー初日ってこともあり、とってもゆるーい感じでスタート。
並びは上手から、郷太、小松、奥田の順。
郷太くんのまわりには、アコギとタンバリンやシェーカーの打楽器類。
オッケンさんの前には、久々の鍵盤(おっ鍵)!!と、エレキギター。
小松さんのセットは、椅子にしてるカホンと、スネアと、シンセパッドと、ペダルだけのバスドラムみたいなもの(キック・パッドっていうのかな?こんなやつ)と、超シンプル!
タムもシンバルもないなんて!!
店の奥に作られたステージは、高くて観やすかったです。
ステージ左右にスピーカーがあり、アンプからガッツリ音が出てます……本編始まっても窓全開のまま!
前日、なんと「ノーナツアー号」として日産セレナを買ってきたというミッシェル・ソーリーさん。
そこに機材と、楽器を積んでやってきたそうです……だからこの、カフェツアーとは思えない機材量!!
MCをiPhoneで録音し始める郷太くん。
「あとでnoteで売れるかも?全国、やる曲は同じでも、MCは違うから」とのことです。
「そういう商売を考えるの、上手いよね~」と小松さん。
……ということなので、MCは、切り売りできないようなところだけをかいつまんで書こうかな(難しいな。。。)。
「飲み物、こういう時はメニューから頼んだほうがいいんだよ。ロフトプラスワン方式で。」と言いだす郷太くん。
G:じゃあ、オレンジジュース。
K:アイスコーヒー
O:じゃあ、ビールで。
G:やっぱり、アイスコーヒー……あ、もう準備しちゃってたらオレンジジュースで全然いいので!こういう和田唱みたいなの、嫌なのに!
K:でもそういうところ、あるよね。
お店の方、郷太くんにはオレンジジュースもアイスコーヒーも両方用意してくれてました!
のちにドリンクの存在を忘れ、ライブを進行する3人……気づいた時には、オッケンさんのビールの泡は消えてました。。。
お店の方、すかさず新しいものと交換。
O:この店、ほんといい店~!!
とにかくたくさんしゃべってて、このペースだと何曲できるの?と心配なくらいの進行で。。
G:20年もやってるバンドだけど、めちゃくちゃフレッシュにライブをやってます。
K:3人だけでやるのって、50回もないよね?
O:20回ぐらい?
K:それよりはあるんじゃない?インストアとか、ラジオ以外でちゃんとやるのは、初めてかも?
こんな3人だけというレアな状況で、曲順もアレンジもほとんど決めてないフリーさの中で起こるマジックの数々!!
最高に決まってる!!!
ようやく1曲目YOU GET WHAT YOU GIVE。
夏フェスっぽいなぁ。
郷太くんがアコギ弾いてるんだけど、アコギ、上手くなったよねぇ。
小松さん、シンセパッドのどこを叩くとどの音がでるか分からないという、ロシアンルーレット状態!!
あれ?さっき、リハしてたよね……?
最後のシメも、オッケンさんをめちゃ見つめながら、どう終わるのかを模索する小松さん……「あれ?あ、こうか!」とか、声も漏れちゃってます。。
ぶっつけ本番にも程がある!っていうゆるさも、カフェライブならでは。
もう、めちゃ楽しい!!!
自由の小鳥では、ノーナ結成のいきさつを、なぜか過剰なイニシャルトークで(笑)。
郷太くんが「山田邦子のバナナ大使みたい」って言ってたけど誰に通じるの?と思ったけど、全然大丈夫そうな客層でした(笑)。
ノーナ結成話は何度か聴いたことがあったけど、この日は小松さん目線の話が聴けて新鮮でした。
いやしかし、小松さんのバイト嫌いっぷりは凄まじかったのね!!
深夜のコンビニでBGMを切って立ち読み客を追い出すとか、どんな悪徳バイトだよ!!(笑)
あと、大学時代の話をしてるといつも、某Cさんの悪口大会になる傾向は何なんだ!
そんなCさん、大学時代はエキセントリックだったのに、猫飼ってから性格が穏やかになって、ロハスな雰囲気出してきたらしい。
いやもう、どんだけ仲良しだよ(笑)
小松さん、ただただずっと椅子にしてたけど、この曲でだけカホンを使用。
郷太くんとオッケンさん、アコギは共用してて、ステージ上で渡してるのがなんかいい感じでした。
愛の太陽はもう、オッケンさんの鍵盤がステキすぎ!!!
どことなく冨田さんの鍵盤に似ている気がするのは、気のせいじゃないはず。
それにしてもオッケンさん、さらっと弾いちゃうよねぇ。
カッコいいよねぇ。。
曲リストはあるものの、「次は何やろうかー?」と曲順はその場で決めていってました。
リストの番号で、「4は?」「それは取っておきたい……9は?」などと会話する3人。
「じゃあ7やるか!」と言われても、こっちは知らないから、リアクションに困ります。。
「王将みたいだね」とオッケンさん。
小松さん「7入ります~!」としれっと注文受けてました(笑)。
MTRはミュージック・トラック・レコーダーの頭文字。
若い人は知らないかもしれないけど、こういうので録音してたんだよね、と。
「この曲も久しぶり、というか、やったことないんじゃないの?」とのこと。
普段聴けない曲が惜しげもなく披露されていく~!!
夢の恋人も、夏だね!!
「エレキギターの音、大きくして!」ってミッツィーさんにオーダーする気持ちがよく分かる!!
小松さん、スネア乱れ打ち!!
バスドラとスネアだけでも、めちゃめちゃかっこよくなる不思議。
もう、タムもシンバルもいらないじゃん(笑)。
後半になるにつれ、シンセパッドは何となく使わない方向になってたのは、小松さんの性格がよく表れている気がする。。
GWとは思えないほどの暑さと、風が通る明るく開放的な店内。
リゾート感たっぷりで、ホントに気持ちいい~♪
「(栃木は)海ないよ!」と総ツッコミが入った、オッケンさんの「海辺感がすごい」発言も、納得です。
「あと1曲」と言われ、盛大に驚く郷太くん。
「あ、びっくりした。休憩の前が、ね。小松さん、時間ぴったりじゃないですか。」
「うん、腹時計ね。」
という、食べログプラチナ会員の小松さんのさすがの解答で、前半最後の曲NEW SOUL。
最後のガーっと盛り上がるところ、小松さんのスネア連打がものすごかった!!
叩くもの少ないから、スネアに1点集中!!
はぁ~、カッコよかった~!!
ここで、休憩。
foodも注文して売り上げに貢献したかったけれど、ティータイムでお食事っていうのも難しいよね。。
シャンディ・ガフ飲みながら、前半の感想を言い合ったり、DJ聴いたりも楽しい~。
DJの選曲も渋めかつ上がる感じで、とってもカッコ良かったです。
休憩タイム最後の曲がBillie Jeanで、ステージに戻ってきたオッケンさんがサラッとギターで合わせてたのがカッコ良かった!!
郷太くんも歌ってほしかったな。
後半はゆらゆら揺れながら
後半は、先日行われた堂島孝平20周年ライブの話から。
郷太くんが最後の曲でスポットライトに見切れていた件、うん、わたしたちもとっても気になっていたよ!!
メジャーデビューは97年だけど、自由の小鳥からは20年のノーナ。
「ノーナ20周年はどうする?」という問いに「堂島とまったく同じことやる?まったく同じ人たち呼んで……」と言いだす郷太くん。
うーん、できなくは、ない!?(笑)
「今日のこのカフェツアー初日から、ゆっくりと20周年としてライブを続ければいいんじゃない?」とオッケンさん。
うん、なんか特別なことも楽しそうだけど、こうやってたくさんノーナとしてのライブが観たいです!!
自由の小鳥ができた1995年は、阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件からのオウム事件など、世の中が大変なことになっていた年。
郷太くんと同い年のイチローが活躍し始めた年でもあるそうです。
イチローの活躍の陰にチチローのサポートがあることを知った郷太くん、お父さんに「バイトは全部辞めて、仕送りだけで生活する。その分、音楽活動に専念する」と宣言。
お父さん(チチゴー)が「ええよ」と言ってくれたから、今のノーナがある!
そして郷太くんは、下北でテープを配ったり、Macで印刷物作ったりと、行動を起こしていったそうです。
小松さんは、単位がヤバい授業の証明書を、郷太くんのMacで偽造してもらったりしたとか(笑)。
G「就職活動で、ナンバー・ナイン・レコードに行ってました、ってね。今になってみると、あながち間違いじゃない。」
O「当時は、印刷されてるだけで、おおー、本物っぽい!って感じだったもんね。」
後半はループ感がある曲が中心でした。
パーティは何処に?はノーナの定番だけど、3人でやるのはもちろん初めて!
新鮮!!!
オッケンさん、Lucky Guyは、レコーディングではアコギ弾いてたけど、ライブでアコギなのは初めてとのこと。
そうだよ、普段のライブじゃ、鍵盤どころかアコギも聴けないんだもん。
それだけでも、今日来た甲斐があります。
「らららららー」のコーラスで、お客さんも歌うモードオン!
楽しいねぇ~♪
再び歌うモードのHIPPOPOTAMUS。
音数が少ない上での郷太くんのラップもいいねぇ。
Augustは予想してたけど、やっぱりグッと来ちゃうよねぇ。
小松さんの歌がどんどん甘く強くなってきた気がする。。
リクエストコーナー
ここで、リクエストコーナー。
「オッケンさんが知ってれば、何でもできるよ!」
「あと、wi-fiが飛んでれば、歌詞検索できるから何でもできるよ!ここ来てすぐに“wi-fi飛んでますか?”って確認したもん。」
とのことでしたが、逆に「何でもいい」と言われると迷う……。
まずリクエスト1曲目は土曜日の恋人。
「1回くらいやったことある?っていう、思い出すのが大変なところをついてきたね。。」と言う郷太くん。
キーがわからず四苦八苦……「だれかiPhoneで最初の音出して!」とお客さん頼みなのもカワイイ。
途中、Bメロからキーが変わってしまう奥田先生(笑)。
途中止まりつつ戻りつつも、1コーラス「できた!」。
うん、できたね~。
やーもう、めちゃくちゃ楽しい!!
次のリクエストのI LOVE YOUR SOULは、「あー、その曲ならできる!」と余裕で(笑)。
なにげに久しぶりに聴けて、嬉しかったな。
なかなかリクエストが出てこず、リハでちょっとやってたマービン・ゲイのWhat's Goin' Onを郷太くん提案で。
ホントはこんな誰でも知ってるのは反則なんだけど、と言ってたけど、いやいや、こういうの、良いです!!
サラッとできちゃうところもカッコいいし、何よりノーナっぽくて最高!!
オッケンさん、リハでは鍵盤でやってたらしいけど、ギターでやっちゃってましたね……どっちでもフツーにできちゃうなんて、なーんだ、ただの天才じゃないか!!!
ちょうど前日、ベン・E・キングが亡くなったということで、Stand By Meを友だちがリクエスト。
「だいたい分かるんだけど、ちょっと待って、歌詞検索するから……あ、wi-fi切ってた。。ま、いいか。“When the night ふふーん”って感じで。自信あるところだけ大きな声で、あとは“ふふーん”で!」と言いだす郷太くんに、「ちゃんと検索しなさいよ!」と小松さん(笑)。
イイネ!!イイネ!!!
こういうスタンダードな名曲、ノーナに歌ってほしい!!!
「Stand By MeがChoiceに入ってたらびっくりするよね。日本で言うと何?上を向いて歩こう?」ってことで、上を向いて歩こう。
それこそ、ぶっつけだったけど、すごく良かった!!
『Choiceスタンダード』、出してほしいなぁ!!
最後はメジャーデビュー曲フォーティ・パイ。
デビュー曲なのにとっても地味、と本人たち。
でも、今、ソロツアーとかアコースティックなライブなんかでは、よくやっているそうで、シンプルだからこそ、やりやすいそうです。
確かに、カフェライブには最適!
そして、ある程度歳を重ねてきたからこそ、このシンプルさが愛しく感じられる気がします。
パイパイ歌うのも楽しいしね。
ということで、体感的にはあっという間に(と言っても、3時間くらいはやってたよね?)ライブが終わっていきました。
シチュエーション含め、ホントに最高のライブでした。
窓全開でやってるため、通りすがりの人たちが覗いていくのも、なんか楽しかったです。
部活帰りのジャージの中学生、何年か後にノーナに出会って「あの時の!?」なんて思い出したらステキだな、なんて妄想も(笑)。
3人だけというレアな状況で、見たことのない楽器セットで、どの曲にも新鮮な驚きが!!!
ベースなくても、全然大丈夫なんじゃ……と思ってしまったよ。
リラックスムードで進むアットホームなカフェライブ、これからもずっと続けてほしいです。
『NEVER ENDING “café” TOUR』だもんね、これからもいろんなところで観られるはず!!
終了後、CDかグッズの購入でサイン会が開かれてました。
たまたま出てきたという、ワーナー&コロンビア・徳間時代のベスト盤ジャケトの原画も置いてあって、間近で見てきましたよ。
今回、初ノーナの同僚を連れて行ったのですが、さっそく『FOREVER FOREVER』お買い上げして、握手とサインしてもらってました。
うれしいなぁ!!
ライブ後、せっかくだからと覚悟を決めて、みんみんの長蛇の列に並ぶことに。
後ろの家族連れと別れを惜しむくらいの仲になるほど並んだけど、だからこそ?みんみんの餃子、めちゃウマでした!!!
ありがとう、宇都宮!!
全てが楽しいGWの1日でした!!!
fudan caféさんのFacebookに、この日の写真がアップされてました!